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社団法人 日本植物防疫協会

 Dr.タカギの昆虫知識  −昆虫と天敵の動画−  

No.035
ワタムシヤドリコバチ
(Aphelinus mali )
 アブラムシの寄生蜂として1番よく知られているのはアブラバチ(コマユバチ科)である。アブラムシの種類や時期によっては寄生率がさらに高いアブラヤドリコバチ(ツヤコバチ科)も主要な天敵である。
 リンゴのワタアブラムシに寄生するワタムシヤドリコバチは1930年代にアメリカから導入された天敵として有名である。小型で行動が素早いため、産卵行動を観察する機会はほとんどない。この蜂は寄主に遭遇すると触角で数回ふれた後、反転して尾部から寄主に接近する。次に背部に重ねられた前翅の先端を産卵管鞘の変形した部分を使って上方に折り曲げ、同時に腹部に格納されていた産卵管を腹部腹板と共にのばす。その長さは体長の1/2ほどにもなるほど長く、的確に寄主を刺す。狙いが外れることもあるが、すぐに次の攻撃を繰り返す。翅の先端が180度折り曲げられるメカニズム、瞬間的に産卵管がアブラムシの体内に突き刺さるのは何回見ても見事である。 



 

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