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社団法人 日本植物防疫協会

 Dr.タカギの昆虫知識  −昆虫と天敵の動画−  

No.014
クロツヤマガリガ
(Paraclemensia incerta)
  ポータブルケースと呼ばれる隠れ家を造り動き回る蛾の幼虫はミノムシ、マダラヒロズコガなどが有名である。また蛹化のためや越冬のためにこのようなケースを作るものもたくさん知られている。ここで紹介するマガリガ幼虫のポータブルケースもそのようなものである。
 クリやクヌギの葉で虫を探していると直径8mmほどの丸い穴があいていることがある。その付近を探すとちょうどそのサイズの枯れた円盤が葉に密着しているのが見られる。さらに続けてみていると時々円盤が動くのである。端をそっとつまんで裏返すと8の字型の腹板があってその隙間から幼虫の黒い頭がときどき見えている。円盤のあった場所は表皮がドーナツ状にきれいに食べられている。
 この傘は確かに葉で作られたものであるが、腹面は幼虫の分泌物と糸で作ったものであろう。11月には葉と共に地上に落ち、傘の下に完全なポータブルケースを作る。そこで越冬して4月〜5月には成虫が羽化する。クロツヤマガリガという地味な黒褐色の翅を持つ蛾である。



 

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