共生菌の振盪培養器

 カメムシ類は消化系の中腸に共生微生物を保持する盲嚢を持つことが知られている。チャバネアオカメムシでは4条の黄色の組織が中腸の壁を包むように存在する。その構造は中腸の内壁に出口を持つ袋がトウモロコシの種子状に並んだものである。その中に多数の桿菌を持っている。袋状のユニットは隣接するユニットとの接触面も含め全面が毛細気管で覆われている。
このことは共生菌が好気性細菌であることを示している。共生菌はビタミンその他のカメムシ類が合成できない成分を作り、カメムシは栄養源としての種子の胚葉を与える共生関係を維持している。細菌がユニットの孔から腸内に出るメカニズムは明らかではないが、カメムシの排泄物中には絶えず細菌が発見される。