ゴマダラカミキリの卵寄生蜂

 1981年7月和歌山県吉備町で、果樹試験場の大橋技師(当時)の採集したゴマダラカミキリの卵から、寄生蜂の羽化が認められた。1982年に雌雄各1頭の標本の送付を受け、その分類上の調査を行った結果、この寄生蜂はTetrastichinae(トゲヒメコバチ科)(当初はAprostocetus Westwoodと同定)に属するものであることが判明した。
 ゴマダラカミキリの卵寄生蜂としては、台湾で発見されたAprostocetus fukutai Miwa and Sonan が知られている。我が国ではクワカミキリに対して近似種の卵寄生蜂の存在が知られているが、今回発見されたものは異なる種であることがわかった。その後口之津支場で行った4年間の調査で、この卵寄生蜂の活動時期がおおよそ推定できた。

触角のリングセグメントの特徴 ゴマダラタマゴバチ