チョウ目(ヤガ類)の卵を捕食するダニ

 ヤガ類の天敵の中では、卵の寄生蜂が最も有効であるとされている。キイロタマゴバチやクロタマゴバチが代表的なものです。ところで土壌や腐植層に生息するダニ類は、ヤガ類の卵に対して特に敏感に反応して集まり、捕食することがあります。赤い体色のダニが吸卵をはじめると卵は収縮し、ダニの体色は黄色に変わっていきます。
このような捕食性のダニによって捕食された卵塊は、特徴のある潰れ方からすぐに判別がつきます。

 捕食された卵は写真にあるように変形します(矢印)。このような変形した卵が卵塊の周辺に限ってみられるのが特徴です。 色々な生理的要因で変形した卵は卵塊の中央などにも不規則に見られ、ダニによる捕食とは異なるのです。その他の捕食ではクサカゲロウによるものは色が変わりますが変形はしません。テントウムシ幼虫によるものでは卵の表面の一部が噛み破られているので区別が可能です。オオメカメムシによる捕食も見られますが変形することはありません。

ヨトウガの卵を捕食するダニ ヨトウガの卵を捕食するダニ(卵が変形している)