触角に飾りを持つ蛾


 蛾類の触角は雌では糸状が大部分で、雄の場合には櫛形や長毛など派手な形態を持つものが多い。これは雌の発生する性フェロモンを感知する高性能のアンテナとして機能するためといわれている。そのような中で小型のメイガであるシロモンノメイガの雄は変わった触角を持っている。写真で見るように触角の途中に長い鱗粉の束を持ち、常に触角を垂直に立てている。この長い鱗粉は一本づつソケットに支えられている。全体として特殊な役割があるのは確かであるが、どんな行動に関係があるかは不明である。またナカムラフトメイガのように触角の基節が長くのびて腹節に達するような部品を持つものもいる。形が変わった触角ではスギタニマドガのリング状のもの、モモブトスカシバのように先端にこぶのある蝶型の触角もどんな機能と関係があるのか注目される

シロモンノメイガ雄成虫 シロモンノメイガの複雑な触角
シロモンノメイガの複雑な触角 シロモンノメイガ前翅表面