ゴミを背負って歩く虫たち−ヒョウタン型カプセルの住人


 多くの種類の動物は、自分の体に色々なものをくっつけて外敵の目を逃れます。最近テレビでは動物番組が花盛りで、色々な動物のコスチュ−ムが見られます。地味で小型の農業害虫の中にも、このようなものがたくさんおります。その代表がミノムシでしょう。ミノガの幼虫が植物の葉や枝を使って体を覆い、ミノムシと呼ばれるのは子供でも知っています。蛾の仲間にはミノガ以外にも種々の材料で体を覆う種類がいますが、その中でも代表的なのがヒゲナガガやキバガの幼虫でしょう。どの蛾の幼虫も小型なので人の目に付くことは滅多にありません。ここで紹介するのはキバガ幼虫の愛嬌のあるヒョウタン型カプセルです。
 材料はコケ類などのようですがミノムシと違って頭を出す場所が前後にあります。移動する方法はミノムシと同じ、匍匐前進型で、体をミノの外に伸ばし、胸脚でミノを引き寄せる動作を繰り返します。
 チャノホコリダニはチャやカンキツ、最近ではナスやピ−マンの害虫にもなりました。このダニは雄が未成熟の休眠中の雌を背中に担いで歩くことでも有名ですが、若虫は体に花粉やそれと同じぐらいの大きさの粒を付けて暮らします。動かなければ、ほとんどゴミと同じですから敵の目を欺くには有効かと思います。
 クサカゲロウの幼虫も体にゴミをくっつけて歩くことで知られています。ケシヒメハネカクシは卵をゴミで隠すのが特有の行動です。

ヒョウタン型カプセル ヒョウタンに似たエグリネズミキバガ成虫