キウイヒメヨコバイの到来

 1991年に神奈川県小田原市でキウイに寄生するヒメヨコバイが片木氏によって発見された。その後、林・岡田両氏によってAlebrasca actinidiaeと命名された。1994年にはかなり離れた秦野市で発見され、1997年静岡県の東中部のキウイ栽培地で発見された。日本一のキウイ産地である愛媛県では2000年に発見され、その後キウイヒメヨコバイと和名がつけられたこの美しいヨコバイは、害虫の一員に加えられた。通常ヒメヨコバイ類は葉裏に住み、吸汁による白斑を形成するが、多発してもすす病を起こす以外には被害はほとんど無い。このヨコバイの特徴は、雄の前翅が赤色を帯び美しいことであろう。雌は透き通った色で特徴は少ない。侵入昆虫と考えられているので分布の拡大に関心が持たれていたが、2003年茨城県牛久市のキウイでも初めて見られた。隣県では前年に報告されているので、キウイや野生の植物などを含め、どこまで北進するのか興味のある虫である。またこの虫を迎え撃つ天敵がいつどこから現れるかを確認するのも楽しみである。卵寄生蜂のホソハネコバチと推定できるが、どんなヨコバイの卵寄生蜂が加わるか、今から楽しみにしている。

3令幼虫 4令幼虫 雄成虫の体色差
雌成虫 交尾 被害(葉の表面)