ネザサに潜る薄っぺらな幼虫

 カザリバ類の幼虫は禾本科のネザサ・ススキ類の葉に潜り、葉肉を餌として成長します。どのハモグリガ類でもそうですが餌を食べた痕は種類によって決まった型が出来ます。カザリバ類ではトランペット型といわれ、幼虫の成長に従って幅が広くなった様子がわかります。アズマネザサに潜るウスイロカザリバでは、自分の糞をはじめは食い跡に詰め込みます。たくさん食べるようになると、葉の裏に作った穴から外に排出するのでマインの中はきれいなものです。同じアズマネザサに潜るヒロズササノクサモグリガは、やや屈曲した食べ方をするためトランペット型が曲がることが多いようです。また、糞を外に出す習性がないのでマインの中に糞が散らかります。幼虫の形態も差があり、腹節から三角に突き出た気門を持つので区別は容易です。特に腹面での差は顕著です。また成虫も全く異なる科に属し、同じように潜り暮らす幼虫がこんなに違った親になるとは想像もつきません。

ヒロズササノクサモグリガ潜葉 ヒロズササノクサモグリガ幼虫
ヒロズササノクサモグリガ蛹 ヒロズササノクサモグリガ