クヌギの若葉に潜るウスズミホソガ

 クヌギの若葉の表面に最初は線状のトンネルを作りますが、すぐ広い円形に近いマインを作ります。 表皮の間が広くあいているので白く見え、太陽の下では温室に入っているようで暖かそうに見えます。 老熟した幼虫は表皮を破って葉の縁に行き、葉を一寸つまんだような繭を作ります。 そのとき繭の表面に球形のバブルと呼ばれる糞のようなものを両端に付着させます。 このバルブは同じ仲間のカキアシブサホソガやフジアシブサホソガでは20〜30個も乗せるのですが、いずれも繭を紡ぎながら口器で外に押し出すという手段を使います。 幼虫は繭を作った後にもう一度円筒形の繭を作り、その中で赤みを帯びたきれいな蛹に化けます。 この蛹の長い触角は蛹の末端で前方に反転するほど長く見事なものです。 羽化した成虫は前翅に複雑な帯状の模様が見られ、薄い褐色の目玉を持ち、いかにもホソガですという姿勢を保ってとまります。

ウスズミホソガ繭 ウスズミホソガ蛹
ウスズミホソガ成虫 ウスズミホソガ成虫2