ムラサキシキブツツヒメハマキの美しい生活

ムラサキシキブツツヒメハマキはムラサキシキブの葉を餌にする幼虫時代には葉の表面を摂食する。主脈に沿って裏に通じる穴を開け待避所となる筒を作る。このハマキムシの最もすばらしい特徴は蛹となるケースを作る段階である。餌をとった場所の付近から直径が体長とほぼ同じ円形の葉を切り取る。これを二つ折りにしてその中に蛹を作る。ケースは切り取った縁に吐糸腺から出す糸で固定する。成虫の羽化は蛹がケースから身を乗り出した形で行われる。前翅の色は濃い紫色で金属光沢のある点を散布する。このような巧みな生活をするハマキムシではあるが、成虫までには90%以上の個体が死亡する。蛹のケースから脱出するコマユバチやクモやゴミムシなどによってケースごと捕食される例が多い。そのため野外個体でケースが残るものは稀でありほとんど円形の穴だけが残されている。