警報フェロモンの吹き出し口   アブラムシの角状管 

 アブラムシ類は非常に沢山の種類を含む害虫ですが、形態的には単純で特長を見分けるという点では大変苦労をします。普通は色や形、寄主植物の種類などに頼っています。そんな中で角状管の形や細部の構造は貴重な情報を提供してくれます。角状管からは警報フェロモンを分泌することが知られています。警報フェロモンは仲間に危険が迫ったことを知らせるものですが、その他にも攻撃をしてきた天敵類に付着させ相手を追い払う効果も見逃せません。
 また、アブラムシはアリとの関係で有名な甘露(ハニ−デュ−)分泌が知られています。よく間違われるのですが、甘露は排泄孔から出されます。 角状管を持たないアブラムシとしてブドウネアブラムシ、クリイガアブラムシ、リンゴワタムシなどがありますが、これらのものも目立たない痕跡的な角状管を持っているのです。

アブラムシの角状管の拡大写真 警報フェロモンの分泌で天敵を撃退する