カキの新害虫現れる

カキといえば我が国固有の果物と思われがちであるが、中国中北部や韓国でも栽培されている。この果樹の主要害虫はカキノヘタムシガと相場が決まっている。実はこの害虫は摘果作業をしてくれる有益昆虫の側面も持っている。最近の害虫はチャバネアオカメムシ、カキクダアザミウマ、チャノキイロアザミウマなどいろいろな種類が現れ、生産者は対応に追われている。 チャバネアオカメムシには有機リン剤やピレスロイド剤の効果が高いので、熱心な生産者は被害を完全に防止している。困ったことに薬剤散布の副産物としてフジコナカイガラムシが発生し、これも薬剤防除が必要になるのです。お隣の韓国でも最近は富有柿の生産が盛んになり、クサギカメムシの防除が欠かせない状況になりました。日本と同様の薬剤を使った結果、これまでに見られなかったカイガラムシの多発に悩まされるようになったのです。2002年7月、このカイガラムシの標本が送られてきました。一見して従来日本で見られるコナカイガラムシではないと思われました。専門家の東京農業大学の河合省三博士に同定を依頼したところ昔桑名伊之吉博士が中国から輸入された柿に付着していた個体から記載したカキフクロカイガラムシであることがわかりました。これで原産地と日本・韓国を結ぶ柿とカイガラムシの関連が明らかになったのです。日本にとってはカキフクロカイガラムシの侵入は重大な脅威です。中国におけるカキフクロカイガラムシ天敵相解明が遠くて近い解決手段ではないでしょうか?

カキフクロカイガラムシ臀板の特徴 カキフクロカイガラムシの触角